前回の記事で洗い出したお金を一覧表にするわけですが、これらが1年ごとにどう増え、どう目減りしていくかをEXCELで入力して計算していきます。
私の作ったものをブログ用に編集したのがこの表です。
まずお金を3つに分けます。
ではひとつずつ見てまいりましょう。
1、私の死後に妻に残すお金
まず私の退職金ですが、一応想定した金額があります。
会社の賃金規定をみて計算してみると面白いです(面白くないかな?)。
これに預金の一部を足して、運用をする予定です。
運用1:退職金専用定期+国債
各銀行にこういった退職金専用の「3ヶ月定期預金」というのがあるようです。
たとえばある日のある銀行のHPにあった定期はこんなふうです。
総額1,000万円を年0.8%の円定期預金に3か月お預入れの場合、
3か月後のお利息お受取額(税引後)の概算=約15,937円
「お利息お受取額」(概算)の計算式
1,000万円×0.8%×3/12か月=20,000円(税引前利息)
20,000円-税金4,063円(注)=15,937円(税引後利息)
1,000万円の8%というと利息は8万円か!と早合点しそうですが、
「3ヶ月定期」なので、1年で換算すると8%÷4=2%なので実は2万円、
さらに税金で2割ほど持って行かれるので、15,937円というわけですね。
でもきょうび、これだけ利息がつけば御の字ですね。
この退職金専用定期は、いろんなコースがあって、
もっと条件のいいやつは投資信託がセットになっていたりします。
そういうのに手を出すと私だとカモられそうな気がしますので、
シンプルに3ヶ月定期だけのにしておくのが無難でしょう。
定期終了後は、「個人向け国債・変動10年」を買って
そんなに増えなくてもいいので、手堅く運用しようと考えています。
運用2:iDeCo・つみたてNISA
現在会社で月2万円、確定拠出年金で積み立てていますが、
退職後は60歳までのわずかな期間ですが、iDeCoに移行するつもりです。
つみたてNISAについては機会をあらためて記事にあげるつもりですが
夫婦で毎月各3万円ずつ、積立を開始しました。
上がったり、下がったり(苦!)で、毎日ワクワクします。
これら運用中のお金は、そのまま手付かずで残して、私の死後に役立てて欲しいと
思っております。
2、取り崩して使っていくお金
(1)給与収入
私も妻も、パート・アルバイトで週20時間以内の労働はしようと考えています。
「働くんじゃ、純粋なFIREとは違うんでないの?」という意見もありましょう。
なので「なんちゃってFIRE」です。
でもフルタイムで、重責を感じながら、プライベートにも侵食してくる
正社員勤務と、アルバイトでは違いますわね。
ブラブラするよりは適度な労働は必要かと。
(2)年金収入
ねんきん定期便などで、自分の年金がいくらあるか調べました。
さらに「年金事務所」にも聞きに行って、正確な見積もりをしてもらいました。
年金は前倒しすると減り、後ろ倒しにすると増えますが、
私は通常の65歳に受給を開始するつもりです。
私の場合、年間で162万円、妻は専業主婦かパートだったので54万円です。
それ以外に妻が7歳年下なので7年間の「加給年金」が年39万円あります。
加給年金とは、厚生年金の加入期間が20年以上ある人が、65歳未満の配偶者か
子どもがいれば、加算して支給される年金です。
(3)失業給付
自己都合退職で、20年以上勤務実績があると、150日ぶんの給付があります。
「基本手当日額」×150日
の式でいくらもらえるかが計算できます。
「基本手当日額」を計算してくれるサイトがあるので、代入してみると
一瞬で答えが出ます。
私の場合「基本手当日額」が約6,000円でしたので、91万円がもらえる総額です。
(4)預金
私と妻の両方の年金を合わせても、生活費には少し足りません。
これがいわゆる「老後2,000万円問題」というやつです。
それ以前に年金もらうまでの、失業期間(またはバイト労働者期間)は
預金から持ち出しになります。
この「預金が目減りしていく恐怖」に耐えられないと、FIREはできないでしょうね。
(5)死亡保険金
表では仮に1,000万円の死亡保険金になっています(実際は違います)。
通常の生命保険(すでに払い込み終了)もあれば、満期になった定期預金を
「外貨建て一時払い保険」にしたものなどもあります。
「外貨建て」は悪評高いですが、一応運用で多少増えたようです。
外貨、この場合は豪ドルでしたが、一時すごく下がっていたので冷や汗ものでした。
3、出て行くお金
これは前回の記事でまとめたものが主な支出になります。
(1)生活費
(2)住民税・所得税
(4)車検代など想定される出費
これら1~3のお金(残るお金・使っていくお金・出て行くお金)を
1年ごとに数字を入れた表をEXCELで作成します。
表を作っていて一番どきどきするのが「取り崩す預金」の列ですね。
右端の「過不足累計」がマイナスにならないように「取り崩す預金」の列に
数字を足していくと、年金もらうまでにかなり目減りしますし、
年金が入り始めても、毎年50万円ずつ減っていくのが分かります。
私が81才で死亡する(仮)ときに「取り崩す預金」を合計したら
1,990万円になりました。
おお!これが世に言う「2,000万円問題」!と、納得しました。
ぜひ皆さんも収支一覧表を作ってみて下さい。