目指せ早期退職!及び腰でFIRE

中小企業のサラリーマンが定年を目前にプチFIREしようという話。

100円本『野良犬トビーの愛すべき転生』

 以前の記事で100円本『八つ墓村』を取り上げました。
その記事で書いたのですが、現役で頑張っている作家さんの本は新刊本で買うが、
貧乏FIRE志望者の私は、亡くなった作家の本なら中古本の100円で買うことにしたのです。
それで今回の本の著者は死んでないと思います(笑)。
早速ルール無用の悪党です。



1、どういう本なのか

本国アメリカではベストセラーになって僕のワンダフル・ライフというタイトルで
映画化もされたようです。
そういえばそんな映画があったような。
著者のW・ブルース・キャメロンさんは小説家ではなくコラムニスト。
この本には続編もあるようです。

犬の一人称視点で書かれているところが斬新です。
といってもよくあるファンタジー的な小説ではないので、
人間の言葉が分かるわけではありません。
自分の名前を呼んでいるな、とか「捜せ!」など訓練された単語が分かるのと、
それに人間の感情を察知する能力があります。
その人から愛情があふれているとか、心の奥に悲しみを抱えているとか。
男と女が何かいたしているときは「取っ組みあっている」という犬のレベルでしか
認識してませんし、ご都合主義的なところがないのがいいですね
(転生するところが唯一のご都合ですけど)。

2、だいたいのあらすじ


野良犬として生まれたトビーは、残酷な運命を経て再び犬(ゴールデン・レトリバー
としての生を受けます。
拾った男に車に閉じ込められて熱中症で死にかかっていたところを助けられ、
少年ネイサンと出会います。

ベイリーと名づけられさまざまな経験を経て成長していったネイサンとベイリー。
ネイサンはスポーツの才能があり、彼女もできて青春ど真ん中でしたが、
ある日ネイサンに事件が降りかかります。

その後天寿をまっとうしたベイリーは更に転生し、今度はメスの警察犬となります。
前世の記憶があるためその経験を生かして、すぐに警察犬としての才能を発揮する
のでしたが・・・。


3、読後の感想


この本を選んだ理由は「100円本の中でもわりとキレイだったから」です。
別に犬好きでも何でもないのです(カメ好きです)。
なのでまったく期待しないで読み始めました。

最初は気乗りしないで「犬の一人称ってどうなの」と思いつつ読んでいたのですが、
イーサン少年が登場し、つまり犬の人生(犬生)に加え人の人生が描かれ始めて、
漸く面白くなってきました。
少年との日々がその後の警察犬としての一生にも伏線のように絡んできて、
転生がストーリーに意味を持たせています。

原著のタイトル「A Dog’s Purpose」は直訳すると「ある犬の目的」でしょうか?
無理に邦題をつけると「これがボクの生きる意味」てな感じでしょうか?
なかなか面白くてこれは拾いものでした。
お薦めですが、私が本を注文するときによく使うe-honですと
「現在ご注文できません」になっているので、
出版社でも「品切れ重版未定」かもしれません。
お買い求めはお近くの中古本屋へ(笑)。


本日のなぞかけ
優秀な警察犬とかけまして、お葬式のお供え物とときます。
そのこころは

ハナがキクでしょう・・・かめ乃てでした。


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