目指せ早期退職!及び腰でFIRE

中小企業のサラリーマンが定年を目前にプチFIREしようという話。

『敗者のゲーム』(原著第8版)

投資家の方々の間でも有名な本『敗者のゲーム』
(チャールズ・エリス著、日本経済新聞出版)を読みました。

1、どういう本なのか

投資で成功しようと思ったら「勝者の」じゃないのかと思いますが
なぜか「敗者のゲーム」がタイトルです。
最初の方にその記述があるのですが、プロのテニスプレイヤーの試合では
勝つための攻撃で得点する「勝者のゲーム」であると。

一方素人の試合では、得点が入るのが「相手側のミス」による場合が殆どだと。
つまり「敗者のゲーム」での勝者は、自分はミスを避けながら
相手のミスをじっと待っていた方ということになります。

株式の市場に話を移すと、そこで勝とうと売り買いを頻繁にしている人より
長期投資でリターンをじっと待っている人が最終的に勝つという理屈です。

2、この著者の主張を読んで

つまるところ「インデックス・ファンドで長期投資がええよ」という
わりと普通の主張ですが、本として面白くて読み応えがあり
しかもあまり堅苦しくないこともあって読み継がれているのでしょう。
なんせ第8版ですから。
日本では2022年になってからの出版なので、コロナ禍について触れている箇所もあり、
内容がアップデートされています。

「インデックスで長期投資」という主張には全面的に賛成ですし、
そう思っている方も多いと思います。
そう思っている方でも、その一方で個別株や仮想通貨などに
手を広げている方も少なくないでしょう。
やっぱり誰だって「勝者のゲーム」で
スマッシュを相手のコートに叩き込みたいですよね。

3、読後のアクション

この本で私が一番ひっかかったのは著者の債券に対する考えです。
著者は債券はひとつも所持していなそうです。
巨額の資産がある著者に
「株式に比べて安定しているがリターンが小さい」
と言われる債券を持つ意味がないらしいのです。
左様でございますか・・・それはそれは。

大資産家のエリスさんと慎ましい暮らしの我が家とは
同じに考えるわけにはいきませんが
私も債券と株式とREITの割合をどうすべきか、などと思うことはありました。

今のところつみたてNISAくらいしかない私には
ポートフォリオなんていうカッコのよい概念は意味がないのですが
「バランス系ファンド」をどうするかという、ちょっとした悩みがありました。

つみたてNISAで保有しているうち

①iFree 8資産バランス
②世界経済インデックス・ファンド    があるのですが、

①はその名の通りバランス系ファンドで、
株式、債券、REITを国内、海外でそれぞれ分散して投資するものです。
信託報酬は0.2%台だし、まあこれはいいとしましょう。

問題は②世界経済インデックス・ファンドです。
これは名前はインデックスですが、実際は半分株式、半分債券のバランス型です。
信託報酬は0.5%台でちょっとお高め。
さらに株式のインデックス・ファンドと比較してしまうと
どうしてもリターンが半分くらいになってしまいます。

最初は毎月の積立額を20,000円にしてたのですが
途中で15,000円、13,000円と下げて他を増やしてしまいました。
積立始めてまだ1年も経っていないのに、
こんなにチョロチョロ積立額を変えているヤツは誰だ!

さらにこの本を読むうち「他にも退職金とか保険とかでバランスとるから、
つみたてNISAは株式重視のリターン重視でいこう」
と気が変わったのでした。
そしてついに積立額を8,000円まで下げて、代わりに
「iFree S&P500インデックス」を25,000円にまで引き上げたのでした。

いいんだ、おれはS&Pでアメリカ経済と心中するんだ!
これぞアメリカン・ドリームだ!
バランスなんてクソ食らえ!
・・・投資の世界では熱くなった者は負けです。
そうでした、すみません。

本日のなぞかけ

「敗者のゲーム」とかけまして、美人コンテストに出場とときます。
そのこころは
ミスを狙いましょう・・・かめ乃てでした。

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