目指せ早期退職!及び腰でFIRE

中小企業のサラリーマンが定年を目前にプチFIREしようという話。

老人の実例を見て老後を思う

月1回くらいですが、独居老人となった父の面倒を見に行っています。
生活費を下ろしに行ったり、買物に行ったりということです。
また先日は母の墓参りにも連れて行きました。
しかし父の老いを見ていると、自分の老後について考えることが増えます。
漠然とした老人のイメージではなく、リアルな具体例を見ることができるからです。

<目次>


1、足が立たなくなる

父は少ない段数だと手すりがあれば階段を上り下りできます。
しかし手すりがないと、1段でもおぼつかいないです。
特に下りるときは、1段の段差でも杖をまず下段にぐーっと押し当ててから
怖々足を下ろす感じで、いつコケてもおかしくありません。

エスカレーターはどうかと言えば、これもダメなのです。
せり上がって来る段に、足を素早く乗せるという行為が
もうできなくなっているのです。

一時病気で入院していたのですが、
そこでのベッド生活で足が萎えてしまったのかもしれません。
私は今スクワットを(わずか50回×2セットですが)
毎日欠かさないようにしています。
これができなくなったら、歩くこともできなくなったときでしょう。

耳が遠くなる、目が悪くなるのは予防は難しそうですが、
足腰に関しては日頃の鍛錬次第で何とかなるように思います。


2、メカが使えなくなる

父のATM操作は見ていてもあぶなっかしく、
通帳を放置したまま立ち去ろうとしたりで、結局私が毎回代わりにやっています。

スマホを母が買い与えていましたが結局使っていなかったので、
母の死後、違約金を払ってでも解約しました。
目も耳も悪くなって手先もおぼつかない人間に、
あんな小さな画面で何かを操作しろというのは無理です。

ファミレス的なところに行くと、最近は注文がタッチパネルです。
これがもうダメなわけです。

先日も父と「とんかつ・松のや」に行ったのですが、
松やなら食券方式かと思ったら違いました。
席に着くとタッチパネルがあったので注文ました。
会計はどうするのかと不思議に思ってました。
注文後、父は「こんなとこ、もう出よう」というのですが、もう注文したっつうの。
「伝票はないのか、伝票持って行かないと注文が通らないのじゃないか」
とか言ってソワソワしています。

タッチパネルに表示が出たので、受け渡し口に行くと料理と伝票がもらえました。
伝票のバーコードをスキャンしてセルフレジで会計する方式でした。
人間と接触するのは受け渡しだけなんですね。
これはもう老人には無理でしょう。

こういう技術についていかないとまずいですね。
家にすっこんでいるとダメです。
でも20年後くらいには、店に入っただけで
「いらっしゃいませ、かめ乃て様ですね。
今日もいつもと同じ、当店で一番安い冷奴定食でよろしいですか」
とAIが言ってくれるかもしれません。


3、年の功は通用しない

「亀の甲より年の功」という言葉がありますが、現代社会ではもう死語ですね。
年長者は経験値があるがゆえ優れている、ということだと思いますが、
それは技術の進歩がノロかった頃の話です。

経験よりも今は情報の価値のほうが上のような気がします。
メカも使えず目も耳も弱れば、情報弱者へ一直線です。
年寄りの経験値などIT技術の前には無力です。

先日も墓参りの帰りに、運転している私に
「そっちじゃなくて右に行って○号線に乗ったほうがいい」
とか言うのですが、結局カーナビの方が正しいのでした。
「道が変わったし、新しい建物もできてもう分からんわ」
とか言ってましたが、余計な口を挟むので困りますね。

「亀の甲~」は死語ですが「老いては子に従え」はまだ生きているようです。
ということで、肉体的な老化、インテリジェンスの部分の老化に
対抗していくことが大切だと、老人の見本を見て思う次第です。


今回はひとコマ漫画ふうにしてみました。

 

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