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中小企業のサラリーマンが定年を目前にプチFIREしようという話。

豪ドルが91円台に(3/25時点)

ロシア経済が混乱しているの対し、資源豊富なオーストラリアに注目が集まったのか、豪ドルが好調なようです。私は豪ドルには冷や冷やさせられた思い出があります。

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1、私と豪ドルとの出会い

定期預金が満期というお知らせが来ました。
銀行に行って「普通預金に移行しても仕方がないので何かいい運用先がないか」と聞いたときに、窓口のお姉さんの口から出てきたのが豪ドルでした。
投資とか金融とかまったく興味の無かった私ら夫婦は、突如現れた謎の貨幣「豪ドル」様の魅力に心を打たれました。

いわく、オーストラリアは資源が豊富、人口も増加中、金利も高い、安定している、グレートバリアリーフエアーズロック、コアラにカンガルー、羊もいるよ。これが2015年のことでした。

2、加入した「外貨建て一時払い保険」とはどんなものだったのか

そこで勧められたのが「外貨建て一時払い生命保険」です。その契約の概要は

・100万円なら100万円を一括で払う
・手数料が引かれた残りを外貨(豪ドル)建てにする
・「目標額」を120万円とか好きに設定する
・外貨で運用して日本円にして120万円になったところで円建てに戻す
・120万円は生命保険として受け取るか、または解約して返戻金として受け取る

普通預金では考えられないような魔法の金融商品、それが豪ドル建て一時払い保険!
迷いながらも契約した私らはちょっと高揚した気分で銀行を後にしました。

3、豪ドルがみるみる下落

投資だのマネー方面に興味のなかった私は、ときどき送られてくる運用レポートを見て「よくわかんね~」と数字やグラフや謎の用語によって煙に巻かれていただけでした。

しかしたまにスマホで「豪ドル」と打ち込むと、当初93円台だったのがいつしか83円とかになっています。
私は銀行でもらった資料を引っ張り出し、豪ドルが下がった場合のシミュレーションが書かれた表を見ました。
説明を受けた当時はわかっていたような気になっていたのですが、何だか不安になりました。これって大きく元本割れするんじゃないか?!

豪ドルはさらに70円台に突入、2020年の3月には64円台にまでなりました。
コロナショックです。コロナの発生地である中国をオーストラリア政府が批判したことで中国との貿易に中国側が制裁を加えたり、大規模な山火事が起きたりと、いいこと無し。

元本割れは確実で、にこやかにこの商品を勧めた銀行のお姉さんを恨みました。
あんたは1本契約とったことでボーナスの査定が上がったかも知れんが、わしらはいい面の皮だ!

4、悪評高い外貨建て保険

当時ネットで検索すると、外貨建て保険に入った人の苦情が急増しているという記事が多く見られました。
そもそもの手数料が高く、解約したくても元本割れしていて大損する、という内容でした。
検索ワードで「外貨建て保険」とやると「やってはいけない」「やばい」などと出てきます。そのたびに暗澹たる気持ちになりました。

5、なんやかんやで豪ドル復活

2021年2月、豪ドルは何とか80円台にまで戻し、ちょっと光明が見えてきたところ、銀行から1本の電話がかかってきました。
「目標額に達しましたので、円建てに戻して確定させました!」という内容でした。
始めたときより10円以上レートが下がっていた豪ドルでしたが、運用が上手にされていたのでしょう。着実に豪ドル資産が増えていたのです。
あとは生命保険として寝かせておくか、満期(10年)になってから解約返戻金としてもらうもよし、ということでした。

このパターンの保険以外に「定期支払い金」のあるタイプの商品もやりました。
年に一度の定期支払い金は、豪ドル建てでは一定ですが、支払日の為替レートによって何円もらえるか変わるという代物です。安いときと高いときで1万円くらい違ったりします。
もらった定期支払金の合計と、残った運用金を解約したときの返戻金を足した額が、最初に一時払いした額より大きければ得したね、という商品です。
こちらはまだ満期まで数年あるので結果は出ていません。

6、欲に目が眩んだ豪ドル騒動

マネーリテラシーのない人間が、リスキーな金融商品に知らずに手を出していたことは事実です。元本割れは避けられて収益が出たので結果オーライですが、日々勉強して老後に備えられるようにしたいものです。

いま豪ドルはちょっといいようですが、頭のおかしい独裁者が何をしでかすか分からない世界では、安定というものはありません。
資産運用が軌道に乗ったと思えるようになるまで何年かかるか分かりませんが、せいぜい頑張りたいと思います。

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