目指せ早期退職!及び腰でFIRE

中小企業のサラリーマンが定年を目前にプチFIREしようという話。

100円本『ぼくには数字が風景に見える』

『ぼくには数字が風景に見える』(ダニエル・タメット著・講談社文庫)
を読みました。

どなたかのブログで
「図書館の返却本の棚から本を選ぶと、普段読まないような本と出あえる」
という趣旨の記事を見て「あ、それは100円本と同じだ」と思いました。

私は日本で現役で執筆活動されている作家さんの本は新本で買って
中古本を買うときは「すでに亡くなった国内作家」か「外国作家」に限定する
という鉄の掟を自らに課しています。

雑多に並んだ中古100円本の棚をそういうフルイにかけて見ると
普段買わないような本をジャケ買いしてしまうことも増えました。
今回も普段なら買わないタイプの本です。


1、どんな本なのか

自閉症スペクトラムサヴァン症候群の著者の半生記です。
著者は映画『レインマン』に登場した人のように、
数字を大量に暗記したり、何ヶ国語も言語を習得する能力を発揮する一方
相手の感情や曖昧な表現を読み取ったりといったことができず
日常生活に支障をきたすこともあるといいます。

そんな彼の子供の頃の記憶、家族や友人との関係、家を飛び出しての活動の記録を
綴ったもので、私のような凡人には計り知れない風景が彼には見えているようです。

この本の後半では、彼が円周率を諳んじる世界記録に挑戦したことで有名になり
TVのドキュメンタリー番組に出演するまでになります。
その番組「ブレインマン」は日本を含む多くの国で放映され一躍時の人となります。

2、TVドラマ『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』

たまたまなのですが、NHKで上記のドラマが始まって面白く拝見しています。
このドラマの主役の一人アストリッドもまた自閉症スペクトラム
超人的な記憶力や分析力を持つ警察署の文書係という役どころです。

彼女の才能を見出したはねっかえりの女刑事ラファエルとバディ(両方女性)を組んで
事件を解決するという刑事ものです。

このドラマでも、自閉症スペクトラムの人が人交わりが困難で
ときに他人の言葉や行動が理解できず、日常生活に苦労する様が描かれています。
バディを組んでいるラファエルでさえ
アストリッドが些細なことで混乱することに理解が及んでいません。

タメットさんの本を読んでいたおかげで
「ああ、そういうときは彼女にそんなふうに言っちゃダメ!」
とかやきもきします。

昨今の多様性の時代にマッチした内容であることも含め、ストーリーが面白いです。
日本のTVドラマですと
今放映中の『初恋の悪魔』もまた生き辛いひと大集合のミステリーで
主人公たち4人がお互いを支えあいながら、事件の解決に挑む様に好感が持てます。
また主人公たちの背後にある謎も深まり、次回に期待を持たせますね。

たまたま同種の本とドラマを見たせいで、世界観が拡がったように感じました。

3、夏目漱石『こころ』

これもまた普段読まないタイプの本を100円で買った例です。
教科書に「先生と遺書」という後半のクライマックスが抜粋されていて
誰もがオチをネタバレした状態で知っているという不幸な作品ですね。

とにかく夏目漱石、初めて読みました(笑)。
教科書に載るような作家は太宰くらいしか読んでませんね。
老後の楽しみにとっておきます。文豪の皆さんは(笑)。

本日のなぞかけ(その15)

夏目漱石『こころ』とかけまして、高校野球の開会式とときます。
そのこころは
センセイの言葉で終わります・・・かめ乃てでした。

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