8月に読んだ本　まとめ - 目指せ早期退職！及び腰でＦＩＲＥ

先月に読んだ本の1日平均ページ数は60ページでした。
読了した本は以下の5冊です。一言感想を添えてご紹介します。

１、生涯投資家vs生涯漫画家世界で一番カンタンな投資とお金の話

村上世彰,西原理恵子共著（文藝春秋）
村上ファンドの村上世彰さんと西原理恵子さんの、お金に関する対談です。
2人のことはあまりよく知りません。
サイバラさんの描く絵は怖いし、その無頼な半生もまた怖いので
マンガも殆ど読んだことがありません。

今あらためてサイバラさんのＷｉｋｉｐｅｄｉａを読むと、
その波乱の内容にますます怖くなるのでした。
ギャンブルで何千万と負けているという経歴もすごいですが、
サイバラさんのダーリンの高須克弥氏や村上氏のようなお金持ちの発言には
ついていけないと言うのが感想です。

２、新・国債の真実

高橋洋一著（あさ出版）
元財務官僚でＴＶにもよく出演されている高橋先生の本です。
「赤字国債が膨らんで日本は借金まみれ、財政が破綻する！」
というようなエセ学者やマスコミの論調を全否定する内容です。

高橋先生によれば、企業なら銀行から金を借り入れて設備投資して
事業を拡大するというのが当たり前。
国債発行はそれと同じで経済を回すために必要なこと。

バランスシートの負債の部だけ見て財政が破綻するという論調は、
財務省に増税の根拠を与えているもので、
マスコミは財務省に踊らされているだけ、ということです。

国債を発行するな、というのは
「経済の循環を止めろ」「予算が足らないなら国債の代わりに増税しろ」
と言っているのと同じだという話です。
えーっとこれは本を読んでの私の理解なので、微妙に違っていたらすみません。

とにかく我々は災害復興だろうが、エネルギー高騰だろうが、
防衛費だろうが、ＡＬＰＳ処理水問題だろうが、
何かを出汁にして増税したがる政府と財務省には、ＮＯと言わねばなりませんね。

３、亜愛一郎の狼狽

泡坂妻夫著(創元推理文庫)　
眉目秀麗なカメラマンで、推理力と観察力に富んではいるが、
所作がなんだか不器用というキャラクターの亜愛一郎（あ・あいいちろう）を
探偵役とした連作短編集。泡坂妻夫さんのデビュー作だそうです。

たまたま事件に遭遇し、なんやかんやで事の真相を見抜いてしまいます。
主人公の変な名前からも分かるようにちょっとコメディタッチで、
名前を聞かれて「亜」です、「あ？」みたいなやりとりがあったりします。

４、さぶ

山本周五郎著(新潮文庫)
昔は「新潮文庫の100冊」に入るような定番の名作扱いだったと思うのですが、
きょうびは現代文学が幅を利かせて、100冊から姿を消したサブちゃんです。

タイトルは「さぶ」ですが、もちろんゲイの雑誌ではなく、
表具屋に奉公する青年の名前です。
事実上さぶの親友の栄二が主人公です。

栄二は男前で腕のいい職人だったのですが、なぜか出入り先のお店で
盗みの濡れ衣を着せられ、番屋でボコボコにされた上に人足寄場に送られます。
栄二は人間不信の復讐の鬼となってしまうのですが・・・
という青春小説、ビルドゥングス・ロマンです。

舞台の大半となるのが「人足寄場」なのですが、
これが最初よく分かりませんでした。
刑務所というよりは更生施設で、無宿の人などが作業をして賃金をもらい、
その上で自立を果たすという施設らしいのです。
なので罪人の入る刑務所とはちょっと違います。

何でも鬼平こと長谷川平蔵と、老中・松平定信が作ったものらしいです。
松平定信は暴れん坊将軍の孫で、のちにＮＨＫのアナウンサーになります。
あ、あれは松平定知さんか。

最初はなかなか読み進めなかったのですが、
人足寄場のあたりから面白くなってきました。

５、JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則

ニック・マジューリ著（ダイヤモンド社）
これは前回の記事を参照下さい。
これから投資を始めようという方、始めたけど迷いのある方にはお勧めです。
普通に読み物としても面白いです。
やっぱり外国のライターが書いた本は、厳選されて日本に入ってくるせいか、
面白いものが多いですよね。

マウスでイラスト（その27)
ちょうどいい機会なので、リスクの高い国に依存するのをやめたらいいのになあ、
と個人的には思います。
海外勤務で、いきなりスパイの扱いを受けて捕まっちゃう
なんてリスクもあるわけですしね。
じわじわと関係を減らしていく感じにできないものでしょうか。