目指せ早期退職!及び腰でFIRE

中小企業のサラリーマンが定年を目前にプチFIREしようという話。

【読書】『小説8050』とねんきん定期便

確かにあなたの言うとおり
Youtubeのサムネイルで、腕をクロスしてバツ印を作っている画を見かけるけど、
あれの元祖はやっぱり「ひょうきん懺悔室」ですかねえ。

新潮社のHPより



林真理子さんの『小説8050』を読みました。
文庫になったので、珍しく新刊本で買いましたよ。
書店・出版業界に貢献、貢献。

<目次>

 


1、8050問題とは

上が80、下が50、そら血圧低すぎてフラフラしまっせ。
違います。80歳の親が50の子を食わせてる的な問題ですね。
たまに「実はすでに親は死んでたけど、年金欲しさに隠してた」
みたいな事件もありますよね。

この小説の主人公、歯科の開業医、大澤正樹とその妻は
まさにその8050問題を目の当たりにします。
近所のとある家の前に、パトカーなど何台もの車両が来ているので見ていると、
執行官が家屋からの立ち退きするように、命じているのでした。

家賃を払っていた高齢の親は死んでいて、
家の中から引っ張り出されたのは、その息子の中年男でした。

「あれって、うちの30年後の姿なのよね・・・」と奥さんの節子が言います。
そう、大澤家には中学のときから不登校になり、
今はもう二十歳の、引きこもりの息子がいるのです。


2、ストーリーは

引きこもりの翔太くんの上には、しっかり者の姉がいるのですが、
結婚話が出ているのです。
しかし婚約者には、弟の件はふわーっとしか話していません。
実際を知れば破談になるのではないか、と危惧しています。

それもあって、弟くんを更生施設のようなところか、はたまた精神病院か、
そんなところに制的に送致すべきなのか?・・・と言う話になっています。

そもそも引きこもりの原因は何なのか。
その原因となったことを、どう克服するのか?
それに対して、親がどこまで力を尽くすことができるのか、というような話ですね。


3、お父さんが奮闘しますが・・・

お父さんは真面目でちゃんとした人ですね。
表面的にはお父さんは何も悪くない、いたってどこにでもいる男です。
でもこの人の良かれと思ってしたことが、どんどん裏目出てしまい、
そこが読んでいて辛いですね。

そもそもの端緒が、お父さんの子供に対する「ある躾」だったのです。
それは至極まっとうな内容なのですが、運が悪かったのですね。
息子の将来を考えた進学も、普通の公立高校に進んでいたらどうだったのか。

このお父さんのもがく様は、本人以上に悲痛だと思いました。
とはいえ「社会派エンタメ」とウラ表紙にあるように、
あくまで物語であり、ノンフィクションではありません。
ストーリーを、ハラハラしながらも楽しむのが正解でしょう。


4、ねんきん定期便が来た

うちには子供がいないので、8050問題はありません。
あるとすれば、残された連れ合いを誰が看取って、
後始末をつけてくれるのかってことでしょうか。

この5月が59歳の誕生月だったので、
いつもの葉書サイズではない、A4の封書でねんきん定期便が来ました。
ねんきん定期便」の見方ガイドなる冊子も封入されています。

前に見た定期便より、もらえる額がちょっと増えているような。
「なんとかスライド」ってやつでしょうか。


「受給開始を繰り下げると年金は増額できます。70歳では42%UP」
という悪魔の囁きが1枚、これだけなぜか、カラー刷りです(笑)。
下の方には「男は84歳」とか平均余命が書かれていて
「どうせ長生きするから受給、繰り下げちゃいなよ!」と訴えかけています。

いやー、普通でいいです。
私は65歳開始で、繰り上げも繰り下げもしないつもりです。
これに関してはさまざまな考え方があるでしょうけど、
寿命はオテント様しか知らないので、損得を考えても仕方がないと思います。
なのでそのまま65歳開始で。
問題はいつまで払わされるかですねえ・・・。

 

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