目指せ早期退職!及び腰でFIRE

中小企業のサラリーマンが定年を目前にプチFIREしようという話。

【映画】『ワース 命の値段』

映画の日でしたので『ワース 命の値段』を観て来ました。
1日だからってホイと映画に行けるのがリタイア生活の特権ではありますね。

<目次>

longride.jp

 

1、どんな映画なのか

アメリカを襲った未曾有の大惨事9.11テロの発生直後、
途方もない仕事に挑んだ人々がいた。
それは約7000人ものテロ被害者に補償金を分配する国家的な大事業。
このプログラムを束ねる弁護士ケン・ファインバーグは、前代未聞の難題に直面する。
年齢も職種もバラバラの犠牲者たちの“値段”を、どうやって算出するのか。
彼らの“命”を差別化することは、道義的に許されるのか…?
全米の道徳観を揺さぶったこの知られざる実話は、
犠牲者遺族それぞれの苦悩と向き合い、厳しい批判に晒されながらも、
使命に立ち向かった弁護士たちの驚くべき2年間の軌跡である。
(映画の公式サイトより)


2、ストーリー

弁護士のケン・ファインバーグは調停のプロで補償関係の訴訟の第一人者です。
オペラが好きで自宅でも移動中でもヘッドフォンでオペラを聴いています。
今日も電車の中でヘッドフォンをしていると車内に一斉に携帯電話が鳴りますが、
彼はしばらく気がつきません。
騒然とし始めた車内の雰囲気に、初めて窓の外を見た彼はようやく
恐ろしい事件が起きていることに気付きます。

7,000人もの被害を出した事件の後、被害者遺族に金銭的補償をするため政府は
補償基金プログラムを立ち上げますが、ファインバーグはその管理者になります。
誰もやりたがらない「命に値段をつけるという汚れ仕事」を引き受けた彼は
しかも無償でやらせてくれと言います。
この仕事に大きな意義を感じていたのです。

彼は独自の計算式を持って遺族に対する説明会に臨みますが、
遺族たちは誰も納得しません。
「消防士よりも会社の重役の方が補償金が高いのはなぜか!」

不満が噴出するなか「まずは彼の話を聞こう」と助け舟を出したのは
チャールズ・ウルフという男でした。
しかし彼は決してファインバーグの味方ではありませんでした。
命に計算式で値段を付けるというこのプログラムに真っ向から反対し、
ウルフは反対派のリーダーとなっていきます。


3、この映画のみどころ

ファインバーグにしてみれば、もし補償金をもらわず訴訟を起こしたところで、
何年も泥沼の裁判をして負ける可能性だってある、と遺族のことを考えているのです。
つまりこの人は私利私欲なしに正義感で取り組んでいるにもかかわらず、
まったく理解されないわけです。

政府にとっては巨額な裁判になるよりは基金でカタをつけたほうが安くて早い。
遺族にとってはファインバーグは「政府の飼い犬」に見えるので反発は免れません。

この問題にどう取り組んでいくのか。
私は途中で何度も熱いものがこみあげてきました。


4、出演者について

主人公の弁護士を演じたのはマイケル・キートンさんです。
本作ではプロデューサーも兼任しています。
主演作で一番有名な作品ではティム・バートン監督のバットマン
ブルース・ウェインバットマン)役でしょうか。

その後ハゲ散らかしたおじさんになってしまった彼は、
『バードマン』で「もと特撮ヒーローで今は落ち目の俳優役」という、
あてがきのような役で再ブレイクを果たしました。

他に私が観たのはDVDでしたが『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』です。
マクドナルド兄弟が考え出したハンバーガー店のノウハウに触れたキートン氏が
「このシステムを全米展開すべきだ」と立ち上がる話です。
津々浦々に教会の十字架が立っているように、マクドナルドのマークを全米の町に
掲げるべきだという狂気にも似た思想に取り付かれた男を演じていました。
これも面白かったです。

ということでキートン出演作品にハズレなし、ということでいかがでしょうか。
本作『ワース』は特にお勧めです。


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