先月の読んだ1日平均ページ数は47ページでした。
平均60ページを目標としていたのですが、先月は全然読み足りませんでした。
読了した本は以下の5冊です。一言感想を添えてご紹介します。
<目次>
1、乗客ナンバー23の消失
(文春文庫) /セバスチャン・フィツェック著
フィツエックはドイツのスリラー作家。
『治療島』などが日本で翻訳されています。
TV出身の作家なので章立てによって「次はどうなるのか!」
と思わせるハラハラ展開がうまいです。
この著者の本は2~3冊読みましたがたいてい面白いです。
本作は豪華客船で起きる失踪事件を追うサイコサスペンスです。
この本によると豪華客船で飛び降り(転落?)する人は年間に何人もいるそうです。
何十メートルもある高さの甲板から海に落ちると
着水の衝撃だけで重傷または死に至るそうです。
飛び降りに気付いて船にブレーキをかけても、
そこから何キロも進んでから止まるので救出は難しいらしいです。
何千人も乗れる船は、1個の町が動いているようなものなので、
犯罪や自殺(またはそれに見せかけた他殺)があっても不思議ではないですね。
本書でも船内に暗躍する暴力、犯罪、それを隠蔽しようとする船会社など、
えげつない話がてんこもりです。
2、ぼくがいま、死について思うこと
(新潮文庫)/椎名 誠著
椎名誠さんには沢山楽しいエッセイがありますが、
本書では友との死別から各国の葬送の方法まで、死に関する諸々が語られます。
世界を飛び回って様々な経験をされているので
「死ぬ前に身辺整理して老い支度をしよう」とかそんなレベルの話ではありません。
死んだ肉親の遺体を鳥に食わせる鳥葬の話とか、
危険な場所に踏み込んで死にかけた話とか、
私のような平凡な元サラリーマンが決して目にすることのない話が盛りだくさんです。
最後のほうに自分の周辺の人々に死に関してのアンケートをとった話が出てきます。
そこで盟友、目黒考二(北上次郎)氏のアンケート回答もあるのですが
「自分は75歳くらいに死ぬだろう」ことが書かれています。
目黒さんはつい最近亡くなられていて享年76歳でした。
10年ほど前に出版された本ですが、本当になってしまったなあ、
などと感じ入りました。
3、ナイフをひねれば
(創元推理文庫)/アンソニー・ホロヴィッツ著
これは先日別の記事で紹介しました。
お勧めのシリーズものミステリです。
4、孤島の鬼
(春陽堂・江戸川乱歩文庫)/江戸川 乱歩著
再読本です。乱歩の長編の中でも傑作の部類ではないかと思います。
本格ミステリの要素、サスペンスフルな展開、冒険、耽美、
グロテスクさ満載の充実した内容です。
ちょっと今では出版できないような表現を多数含んでいますが、
乱歩ワールドを満喫できます。
5、老後の年表 人生後半50年でいつ、何が起きるの…?
で、私はどうすればいいの?
(かんき出版)/横手 彰太著
老後にどんな問題に直面するかを年を追うごとに見ていこうという企画本です。
お金の問題、健康の問題、家や相続のことなど、
前もって備えましょうという内容ですね。
マウスでイラスト(その30)
マウスでイラストのコーナーも30回めを迎えました。
今年5月頃から始めたこのコーナーの第1回はキシダ首相だったので、
30回めも通称・増税めがね氏にご登場いただきました。
適当に始めた企画ですが、よく30回続いたものだと我ながら思います。
一応毎回話題の人を選ぶように心がけました。
ヤフーニュースとかをちらっと見て、誰にするか決めたりします。
最近の話題の人だとマッカーシー(元)下院議長ですが、
誰だこれは!ということになりそうなので、やめておきます(笑)。
日米ともに人気の無さではナンバー1ですね。
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