目指せ早期退職!及び腰でFIRE

中小企業のサラリーマンが定年を目前にプチFIREしようという話。

10月に読んだ本まとめ

先月の読んだ1日平均ページ数は60ページでした。
平均60ページを目標としていたのですが、今月は目標達成です。
読了した本は以下の5冊です。一言感想を添えてご紹介します。

          読書メーターより

 

1、検察側の証人

(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)アガサ・クリスティー

クリスティーの法廷劇の脚本です。
あるお金持ちの老婦人が殺され、
そこに日頃出入りしていた青年に嫌疑がかかり、裁判になります。
彼のアリバイを立証する唯一の人物は、青年の妻でしたが、
彼女はそのアリバイを逆に覆そうとします。

クリスティーの戯曲は初めて読みましたが、なかなか面白いですね。
ちょっとした中篇小説を読んだ印象です。


2、帰ってきちゃった発作的座談会

(角川文庫)椎名 誠,沢野 ひとし,木村 晋介,目黒 考二 共著

本の雑誌での名物企画「発作的座談会」を本にしたものです。
「茶碗蒸しはおつゆかおかずか」など毎回テーマが決められ、
椎名誠など4人のいい年した大人が舌戦を繰り広げます。

茶碗蒸し、私にはおつゆでもおかずでもなく、デザートですね。
だいたい茶碗蒸しって「なんとかご膳」の一品であって、家で食べることは稀です。
作るの面倒くさい料理ですしね。
それで刺身やら天ぷらやらでご飯を食べたあと、
残念に冷めてしまったのをぐちゃぐちゃに混ぜて啜る、という感じでしょうか。
皆さんはどうですか、茶碗蒸し。


3、禁忌

(創元推理文庫)フェルディナント・フォン・シーラッハ著

シーラッハはドイツの弁護士で作家になった人。
おそろしく冷ややかな文体で、まるで斬って捨てるかのような短い文で
罪と罰の世界を際立たせます。

過去に短編を2冊くらい読みました。
これは長編なんですが、う~ん正直よく分かりませんでした。
ある女性が失踪し犯人と目されたのは、有名な写真家なんですが、
その写真家のことを、いつもの冷え冷え文体で書くので、
いったいどういう人物なのかよく分からず、当然感情移入もできません。
写真家はいったい何をしたかったのか、著者は何を訴えたかったのか、
釈然としませんでした。


4、北氷洋: The North Water

(新潮文庫)イアン マグワイア

知らない作家の知らない作品ですが、
中古100円コーナーで、焼けのないキレイな本だったので買いました。

19世紀半ばで、石油燃料が広まり始め、鯨油が下火になってきていた頃の話です。
鯨油を得るための捕鯨船に船医として乗り込んだ主人公。
北の海の船上では殺人事件が起きたりします。
挙句にその船は沈没してしまい、
極寒の地でサバイバル状態になっていきます。

とまあ、こんな話なんですが、かなり面白く読みました。
ただ船乗りの男達の言葉は汚く、ページからおっさんの汗やら血やら糞尿やら、
鯨やアザラシの死骸の匂いがプンプン立ち上るようで、
読んでいるとシャワーを浴びて、うがいをしたくなります。


5、もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界

(文春文庫)城山 三郎著

城山三郎さんは読んだことがなかったので、100円本の中からチョイス。
石坂泰三さんについてはまったく名前すら知りませんでした。
「財界総理」と呼ばれた財界のドンだそうですね。

第一生命の社長、東芝の社長、経団連の会長など、数々の肩書きを持つお方です。
80代になっても大阪万博協会の会長を務め、開催にこぎつけたという人なので、
とりあえずスゴイ人ですね。

東芝も分裂解体していって今どうなっているのかよく分からないですし、
大阪万博はパビリオンが建たないわ、費用は膨れ上がるわで、どちらも危機的です。
もし石坂氏が生きていて、その長となっていたら、
どんな采配を振るったのでしょうね。

ウィキペディア系図が出ているのですが、
石坂氏の息子の嫁の伯母さんの息子の嫁の兄弟の祖父かなんかが、
渋沢栄一みたいです・・・。

 

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